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Nスタ 泉尾工業高校 熱血教師偏差値38の生徒を奇跡の再生 [教育]

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20日、TBS夕方の報道番組Nスタ
偏差値38の高校に通う落ちこぼれ生徒
それに正面から立ち向かう熱血教師の特集を組んでいました。

大阪府にある泉尾工業高校偏差値は38
生徒に話しを聞いてみると

 「ここしか来られへんかった」

 「みんな、あほばっかりや」

と答えます。


1年生の教室を覗いてみると、授業が始まっても「おしっこ」と言って教室を飛び出し
トイレの窓枠に座って話しこんでサボっています。

廊下で唾をかけあったり、授業中に机に突っ伏して寝たりしています。
全体的に荒んだ感じです。
先生の前でカバンをキャッチボール。
学級崩壊状態でした。

しかしこの高校、就職率は100%
在学中に色々な技術を取得していきます。
社会に貢献出来る生徒」を育成するため、力を注いでいます。

3年生のクラスを見てみると、全員席に着き、真面目に授業を聞いています。
いじめや学級崩壊などはないそうです。

泉尾工業高校の名物教師が、英語を担当する秋枝勇樹先生(33)。
3年生を受け持っています。

秋枝先生は学級崩壊状態の1年生の授業を始める前、生徒を起立させ
声をかけていきます。

 「ボタンとめろ。
  へんなやつが寄ってくるで」

ー先生、ションベン行っていい?

 「レディがな、ションベン言うなや。
  なんやその落書き」

女子生徒2人の腕にびっしりとマジックで落書きがしてあります。
まるで刺青のように見えます。

ーえへへ。

 「ダメだぞ、そんなことしちゃ」

ーうっせー、センコウだな。


授業が始まるまでに、5分間かかりました。

 「そのうち『早よ、やれ』と声をかける子が出てくる。
  自分が他人に迷惑をかけている、という自覚を持たせることが大事なんです」


秋枝先生の受け持つ3年生のクラスに行きました。
壁に生徒の特長が書き込まれた紙が貼ってありました。
生徒がお互いの長所を見つけていったものです。

 「この子は何をやったらNO1になれるのか
  特性を探させるんです」


クラスにとてもおとなしい吉田天くんがいます。
秋枝先生、吉田くんの財布に入っている彼女との写真を見つけました。

 「なんや、『チュー フォー エバー』って」

吉田くん、にやけながら写真を取り返そうとします。
楽しそうな2人のやりとりに、クラスメートが集まってきました。


先生、放課後に、たこ焼き屋さんに行きました。
ここには高校を途中で退学した、元教え子の藤井大毅くん(17)が働いています。

大毅くんは家を出て、一人暮らしをしています。
 
 「オカンがアル中で、酒を飲んで帰ってきて、暴れて家を半壊にするんや」

まだ17歳、時に寂しくなるそうです。

 「あれ先生、買いに来てくれたんやなって思う」


秋枝先生、いつまでも生徒、学校やめても生徒、だそうです。



取材が始まって、カメラの前ではしゃぎ過ぎる生徒、色んな子がいました。

その中で秋枝先生のクラスの生徒、矢野勇哉くん(17)はカメラを向けると
顔を強張らせてしまいます。

クラス写真の中の彼は、誰かの後ろに隠れるようにして映っています。

 「警戒心の強い子だな、って感じていました」

秋枝先生は語ります。


矢野くんの母親は酒を浴びるように飲み、禁断症状が出てはキレて息子に手を出しました。
矢野くんは小学校2年生で家を飛び出し、祖母と暮らします。

母親は今は酒をやめ、矢野くんとまた一緒に暮らし始めていますが、幼い頃のトラウマで
自分の殻に閉じこもってしまいました。

 「出来るだけ外との接触を遮断したい」

うつむきながら矢野くんは話します。

ーこれまでの17年間、どうだった?

 「長いな」


そんな彼ですが、泉尾高校に入学して変化が見られます。
筋力トレーニングに興味があった彼が、アームレスリングをやってみたい
と言ったのです。

秋枝先生は学校にアームレスリング部を作り、部活に打ち込ませます。
先生は、矢野くんが打ち込めるものをみつけたかったのです。
すると去年の10月に、全国高校選手権で優勝を果たしました。


矢野くん、次の目標を見つけます。

 「日本一になりたい


矢野くん、部活だけでなくアームレスリング道場にも通い始めました。
大人たちは温かく矢野くんを迎え入れました。
大人たちに裏切り続けられてきた矢野くんの、かたい心が柔らかくほどけてきました。

そのころから全てが好転してきました。
矢野くんは成績がクラスでトップになったのです。

放課後、矢野くんがクラスメートに勉強を教えるようになりました。

 「矢野はクラスの憧れの的だよ」

クラスメートは語ります。

他の生徒も引っ張られるように、成績が伸びてきました。

そして家族との関係にも変化が見られました。
授業参観に、矢野くんの母親、直子さん(39)の姿がありました。

 「親として進む道を作ってやらなきゃならなかったのに
  私は力不足だった。

  あの子は自分でのし上がっていく子です。
  自分は見守るだけ。

  もう俺は無理や、と言ってきたらその時は愛情で応えたい」


ー17年、どうでした?と彼に聞いたら、長いなぁ、と答えましたよ。


直子さん、ぼろぼろぼろぼろ泣きはじめました。

 「長かったやろな。
  普通の子じゃ経験できんこと、たくさん経験したもん。

  本当に申し訳なかったと思う。

  これからの人生はあっという間やった、と言えるようにしてやりたい」


先週の日曜日、矢野くんは宇都宮で開かれた
オールジャパン 全日本選手権大会」の会場にいました。

初戦の相手は同じ道場に通う、優勝候補の安藤さんです。
ゴングが鳴って、すぐに負けてしまいました。

 「本人、悔しがっていると思う」

会場に応援に来ていた秋枝先生が語りました。

矢野くん、敗者復活戦で、驚異的な復活劇を果たします。
次々と屈強な大人を打ち破り、決勝進出を決めました。
矢野くんは一番最初に、先生とハイタッチをしました。

 「これ以上ない。嬉しすぎます。
  ホンマにやりよるとは」

秋枝先生、喜びを隠せません。

決勝戦。
対戦相手は初戦で負けた安藤さんです。

矢野くん粘りましたが、残念ながら負けてしまいました。
カメラを構える秋枝先生の目にうっすら涙が浮かんでいるようでした。


秋枝先生の好きな言葉です。

 「There is a will , there is a way.」
 
 (意志あるところに道はある)

 「この子たちは多くの困難を抱えています。
  でもそれが必ずバネとなって、大きく成長してくれるはずです」


暴言を吐く先生、体罰を加える先生、痴漢をする先生。
教師の不祥事ばかり取り上げられますが、こんな素晴らしい先生がいるんです。

泉尾工業高校の生徒は秋枝先生に導かれて幸せだな、と思いました。






























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